クールビズを振り返って・・・

毎日寒い日が続いていますが・・・ここであえて「クールビズ」を振り返ってみます。


2005年の夏は「クールビズ」が話題になりました。

「冷房を28度」「地球環境に優しく」という目的で、企業、政府などが力を入れてきました。

28度設定の目標がどれだけ達成できたか、という事は別にして、
「クールビズをしよう」という考え方そのものはかなり浸透したと思います。

さて、ここまではいいお話なのですが・・・。
これで終わりに気はありません(笑
(終わりだったら、わざわざ ↑ で「政府」の色変えたりしません)

『夕刊フジBLOG』にて、ちょっと古い記事ですが、このようなものを発見しました。

概略としては次のようになります。


2004年の夏、クールビズと同じような方策をとった会社がありました。
「服は綿パンとポロシャツ。着たければ浴衣もOK」という方向性。
この会社がデザイン会社という事もあり、ロゴ入り浴衣まで完成。
社員たちからも好評でした。

しかし。

得意先では、
「格上の自分たちがスーツを着ているのに、下請けがそんな格好でいいと思うのか!」
とクレーム。得意先を失うことを恐れ、しぶしぶ元のスーツ着用へと戻しました。


この話の教訓として、
「誰もがおかしいと思っていても、一度出来上がった社会常識を一朝一夕に変えることはできない」
という事が書かれていました。

・・・・さて。ここに書いている言葉も一理あるし、当時としては確かにその通りだったのかも。

でも・・・これ、今年の夏だったらどうだったでしょうか?
(以下、追記に)

「浴衣を着た」っていうのは、さすがに限度があったかもしれませんが・・・
これも日本の伝統衣装と思えば、それほどの問題は生じないのでは。

むしろ、これこそがクールビズだ、と受け入れられたのではないでしょうか。
実際、「クールビズ 浴衣」としてグーグル検索でもしてみると、
同じような意見(浴衣こそ日本のクールビズ、というもの)が結構見つかります。

では、なぜこの当時は受け入れられなかったか。

当時、と言っても、1年しか違いません。

この1年で何が一番変化していたかと言えば、まさに
「政府がクールビズを取り上げていたか否か」という点。

去年は流行的なものもあって、「一朝一夕」ほどでは無いにせよ、
ある種の体質改善的なものが行われました。

政府が持ち出した方策なら納得し、下請け会社が考えついた方策は否定する。
はっきり言ってこんな感じの状況です。

服装で判断したくなる気持ちが、分からないわけではありません。

よれよれになったスーツだったりしたら、
「だらしないやつだ。服装だけじゃなく、仕事もそうなんじゃないか」
と思ってしまうのは当然でしょう。

しかし、例え浴衣姿であろうと、きちっと「整っている」格好であるならば、
それほど気にすることでもなかったのでは。

さらにこの事例の場合、「得意先」と言えるくらいの相手が対象です。
おそらく、前々から取引はあった相手なのでしょう。

初対面ならまだしも、それだけ長い付き合いをしているならば、ある程度よく分かっているはず。
もう少し信頼して、せめて理由を聞いてみるだけでも価値はあったんじゃないでしょうか。

最後に・・・この事例から見える問題点。それは、

「長いものに巻かれてばかり」

という人が多すぎないか、ということ。

自発的に出る杭は打たれ、お膳立てが整って初めて、頭を出すことが勧められる。

突出したアイディアの芽は摘まれる一方、権威者の意見・社会的な流行に対しては流される。

ライブドア関係も含め、今後こういった動きがまた出てくるかもしれません。

曲がった意見になるかもしれないけど、
少し違った視点から物事を見つめることも重要ではないでしょうか。