コミュニケーションとプレゼンテーション(サイエンスコミュニケータ養成実践講座)
久しぶりにSC講座の内容から。
今回は講義として行ったものではなく、月末に予定されているプレゼンの発表練習を行った際に話題になったことです。
「プレゼンテーション」と「コミュニケーション」。その違いは・・?
そもそも、この二つの違いを意識して考えたこと自体、ほとんどなかった…というのが第一印象です。実際、普段から当たり前のように挨拶したり、会話をしたり…自分以外の誰かと接点を作ろうとしている時点でコミュニケーションは無意識に行っています。
自分が伝えたいメッセージがあり、それをいかにして相手と共有するか。一方的に話して行くのではなく、双方向性を出し、相手に気づきを与えることが大切…と、色々な意見は出てきたのですが、そもそもコミュニケーションとは自分の中に根付いているもの。改めて学ぶスキルではなく、普段から意識するようになるだけでも大きく変わってくる…というのが目から鱗でした。
ちなみにプレゼンは、というと…コミュニケーションを行うためのスキルの一つ。コミュニケーションという集合の中に、プレゼンテーションが入っている…という位置づけで考えればいいでしょうか。
逆に言えば、プレゼンスキルは相手をコピーすることで身につくけれど、それでは「自分」が入らないコミュニケーションになってしまいます。自分の中の引き出しを増やすことも重要ですが、それだけで終わってしまっては不十分、というわけですね。
創造のタネ
引き出しを増やす、という意味では、今まで自分が見てきた・読んできた・聞いてきた中で、特に印象に残っている発表や本などを思い返してみるのが一番の近道、とのこと。
例えばAppleのスティーブ・ジョブズが印象的だとしたら、それはなぜかを考えてみます。どのような話し方で、どのような話の展開があったことで、自分が引き込まれていたのか。
さらに一歩発展して、自分が伝えたいこと(研究発表でも何でも)をその人が話すとしたら、どのような組立て方をするだろうか…と考えてみることが大切です。これによって、自分を客観視すること、その人のスキルを自分の中に吸収すること、という二つのことを行うことができます。
普段からJカレッジなどのセミナーで多くの人のプレゼンを見ている身としては、こういう引き出しはやたらと多いのでちょっと有利なのかな…と考えると同時に、今までそうやって活用していなかったことをちょっと後悔。出会った人、一人一人の長所をうまく取り入れ、自分オリジナルのスタイルを作っていけるようにしたいですね。
さて、完全にオマケですが…プレゼンのアイデア出しに使ったマインドマップを載っけておきます。発表の時に使うカンペとしてのマップは作り直し中です(笑)。
編集後記
今日はジェイカレッジスタッフ用にプチセミナー。微妙に緊張してます…。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません